悋気の二楽



 その日、俺は舞い上がっていた。はしゃいでいた。浮かれていた。……もう何でもいい。
 待ち合わせ場所の時計の下で、もう何度目か、襟を正しセーターの皺を伸ばして、髪をなでつけた。
 こんなことをしているのにも、もちろん訳がある。することはしたけど一向に進展した気がしない二人の関係を、なんとか打開しようと、俺はデートを計画したのだ。
 場所はもちろん、俺がイニシアティブを取れるように、勝手知ったるロンドン。
 これで晴れて俺とアメリカも、仕事中に目が合ったら笑い合うような、そんな甘い関係になれるに違いない。
 よしっ、と気合いを入れるのも何度目か。
 今日は俺がばっちりリードして、頼れる男だってことをアピールしてやる。そうして、アメリカともっともっと近しくなるのだ。
「それにしても、寒いな……」
 俺は木枯らしに体を抱きながらひとりごちた。かれこれ三十分以上、寒空の下立ち尽くしている。
 待ち合わせ場所も、コートを着てこなかったのも失敗だった。せめてマフラーくらいしてくればよかった。
 冷たい指先をこすり合わせて、さらに待つこと十数分、待ち合わせ時刻を十分過ぎようかという頃、トントン、と肩を叩かれた。
「え、あ?」
「すいませんが……郵便局はどこですかねぇ」
 見れば俺の頭二つ分下に、上品な老婦人がちょこんと首を傾げている。
 俺は口頭で道順を説明した後、「わかりにくいから」と案内を申し出たが、にこやかに断られた。
「いいえ、それには及びませんよ。誰かを待ってらっしゃるんでしょう?」
「あ……」
「早く来て下さるといいわね。今日は一段と冷えますものねぇ」
「ええ、お気をつけて」
 温かい言葉に、冷え切っていた体がじんわり温かくなった気がした。
 老婦人が去って間もなく、件のアメリカは現れた。
 待ち合わせ時刻を過ぎることきっちり十分。こいつにしてはかなり早い方だ。
「よぉ……」
 早かったな、と言うのもなんだか変で、ぎこちない間があいた。
 なんだよ。こういう時はフツー、「ごめん、待ったかい?」くらい言うもんだろうが! めっちゃ寒そうにしてんだろ俺が!
 だいたい、こいつの格好がやる気のないパーカーとジーパンだというのにも腹が立った。
 いつもならガミガミ怒鳴りつけるところだが……。
 いけないいけない。今日の目標は二人で仲良くゆっくり休日を楽しむことなのだ。これくらい見逃してやらなきゃ。そうすれば、こいつも俺のこと、なんて寛大なんだって惚れ直すかもしれないからな!
 そんなことを考えていたら、しばらく辺りを見回していたアメリカが、少し眉根を寄せて俺に向き直った。
「君、いつから待ってたんだい?」
 お、やっと気がついたか。思わずぱっと笑顔を浮かべてしまったが、見返したアメリカの顔には、まったくすまなそうな色がない。むしろ、呆れているような……。
 調子が狂ってぽかんとした俺を置いて歩き始めながら、アメリカはイライラと小声で言った。
「みんなこっち見てるじゃないか……恥ずかしいな……」
 かぁっと頭に血が上った。確かに、周りで待ち合わせやおしゃべりをしている面々や、こちら側にカウンターを持つパン屋の店員などが、こちらを興味深そうに眺めていた。
 俺があまりに長時間待ち呆けていたから、どんな相手を待っているのか気になったものらしい。
 そんなふうに俺と注目されることを「恥ずかしい」と言い捨てられたら、気にしてはいけないと思いながらも傷つく。
 暗い顔で、とぼとぼとアメリカの後について歩いた。
 せっかく楽しいデートなんだから、こんなテンション低かったらダメだろ俺! 言い聞かせ言い聞かせ、顔を上げると、アメリカがけろりとした顔でこちらを見ている。
「……で? 今日は何をするんだい?」
 俺の気持ちなんか知ったこっちゃないというその態度に、またまた俺は唖然とした。
「いきなり電話で『今度の日曜は空けとけ』なんて言ってきたからには、それなりの用事があるんだろうね」
 いや、わかってる、こいつがこういう奴だっていうことは。空気読めなかったり、たまに冷たかったりするところもひっくるめて好きなんだから。
 ただ、想像していたデートと現実のあまりのギャップについていけなかっただけだ。
「いや、えーっと……」
 デートプランは完璧に練った。さっきまでひたすら確認していた。思い出せ、思い出すんだ俺!
「そう! 映画に……」
「映画ぁ?」
 あ、ありきたりすぎただろうか……。
 何観るんだい、と訊かれたから、今話題のハリウッド映画を挙げた。
「そんなの、うちで観ればいいのにさ……」
「い、いいだろ別に!」
 だってお前、シェイクスピアの演劇とか興味ないだろ。
 映画館で、アメリカは前から五番目の真ん中の席を指定し、Lサイズのポップコーンとコーラを買い込んだ。上映までの時間、ぱくぱくとバケツ並のポップコーンを抱え込みながら食っている。
 完っ全に誤算だ……。俺は最後列の隅の席で、手をつないだり肩に頭を預けたりしながら、静かに映画を観るつもりだったのに。
 唯一予定通りになったのは、料金が全部、俺持ちってことくらいだ。
「食べないのかい?」
 不機嫌そうにアメリカを眺めていた俺に、ほら、とアメリカはもう半分近くなくなっているポップコーンを差し出す。
「食べるよっ!」
 もうこうなりゃヤケだ。
「なんでこの席なんだよ。落ち着かねぇな」
「食べながら喋らないでよ……。だってこの席が一番スリリングだろう? あんまり前だと首痛いしな!」
「へぇー……」
「なんで自分から訊いてきたくせに興味なさそうなんだい! ああもう、食べ過ぎ! 返してよ」
「俺の金だろうが!」
 甘いムードとは程遠い会話の中、ブーッとブザーが鳴って映画が始まった。ちらりと顔をうかがうと、さっきまでつまらなそうにしていたアメリカが、顔を輝かせて画面に見入っている。俺は映画そっちのけで、その横顔に見入ってしまった。
 やっぱりこの映画にしてよかった。
 ……まぁ、そんなことをしていて当然ストーリーについていけるはずもなく……、気づけば俺は寝てしまっていたらしい。
 やばい、と慌てて隣を見たが、アメリカは気づいていないようだった。ほっと息をつく。
 ちょっと最近無理しすぎたな……。
 今日のために、片付けなければならない仕事が山積みで、ロクに寝ていなかったのだ。
「最高だったね! 特にあの、ヒロインと再会するシーン!」
 映画の後は食事。お気に入りのフランス料理店がランチをやってるので、そこに行く気満々だったのだが、「そんな堅苦しいの嫌だよ」と一蹴されて、なぜかガキでゴミゴミしたハンバーガーショツプにいる。
 ガキといえば、こいつも似たようなモンか……。
 俺は薄くて不味いオレンジジュースを吸い上げながら、適当に相槌を打っていた。
 正直、目の前でありえないサイズのハンバーガーを二つもたいらげられたら(もちろん俺が奢った)、何も言う気がしなくなる。
「あの監督、前作よりCGが冴えてたよね。ラストもまあまあだったし」
「ああ……そうだな」
 正直アメリカが何を言っているのか半分もわからないが、惰性で頷いた。
 するとさっきまで一人でガーガー喋っていたアメリカが、じっと俺を見る。
「……なんだよ?」
 見つめられていることが恥ずかしくなって視線を泳がせた。そこにズバッと降ってきた声。
「……君、寝てただろ」
「えっ」
 咄嗟に言葉が出てこない俺に対し、アメリカはやれやれ、とでも言いたげな仕草で肩を上げた。
「気づいてないとでも思ったのかい。……挙句、人様に寄りかかって……、俺が恥ずかしい思いしたんだからな」
 ああ……なんてことだ……。
 映画館で、俺の右隣にはアメリカが座っていて、確か左隣は、若い男性だった気がする。映画ファンなのだろう、連れはおらず、「ここ空いてますか」「ええ、いいですよ」程度の会話を交わした覚えがあった。
 あろうことか彼に、映画の途中居眠りして寄りかかってしまったというのか。
 あああもう死にたい、申し訳なさ過ぎる……。
「俺が謝って君をひっぺがしたら『気にしないでください』だなんて笑ってたけどね、本当にいい歳して君は!」
「わ、悪かった、よ……」
 本当に悪かった。
 ああもう、リードするつもりがアメリカにまで恥かかせて、かっこ悪ぃ、俺……。
「……そんなにつまらなかったかい……?」
 ぼそり、と吐き出されたそれは、アメリカがぐしゃりとハンバーガーの包装をつぶす音に紛れてよく聞こえなかった。
「え?」
「なんでもない」
 ガタリ、とアメリカは立ち上がる。
「まぁいいさ。君が全世界の迷惑なのは今に始まったことじゃないからな!」
 出よう、と外を指されて、俺は不服ながら立ち上がった。
「次は?」
 街頭を歩きながら、アメリカが振り返る。
「ハイドパークでも行くか?」
「何かあるの?」
「散歩だよ、散歩!」
「散歩ねぇ……」
 予定では、手をつないで歓談しながら緑の中を散策するはずだったのだが、こいつのこの態度ではどうやら無理そうだ。
「散歩ったって……、寒くないかい?」
「平気か?」
 ここでサッと上着をかけてあげられたらきっと格好よかったのに、今の俺に、上着はない。つくづく、コートを着てこなかったことを後悔した。せめてマフラーとか……。
 考え込んだ俺の目に、カラフルなワゴンが飛び込んできた。どうやら移動販売車のようだ。
「あ、そうだ! フィッシュアンドチップス食おう!」
 その国民的メニューは、からりと揚げた、じゃがいもにタラの切り身。出来たては身に染みて温かい。
「は? あの油っこいやつ?」
「テメェには言われたくねぇんだよ、このメタボ!」
「さっきご飯食べたばっかりだし……」
 文句たらたらなアメリカを引きずって、俺はフィッシュアンドチップスを強制購入した。二人分買おうとして、思い止まる。
 二人で一つのものを分け合いたかった、なんて少し子供っぽいだろうか。
「二人で一つかい?」
「え、あ、ああ……」
 俺が口籠もると、販売車の親父は何かを察したらしい。俺にウインクを投げて「じゃあサービスしとくよ!」と言ってくれた。
 嬉しいやら恥ずかしいやらだ。
「意外とおいしそうだね」
 紙に包まれた、湯気を放つそれを覗き込んで、アメリカが失礼な感想を述べる。
「ビネガーかけるか?」
「じゃあ……」
 いつものクセでどばどばとかけたら、アメリカは少し引きつった顔をした。
「かけすぎじゃないのかい?」
 反論しようと口を開くと、「これはこれがうまいんだ」と、親父とまったくセリフがかぶってしまった。
 ハモったことに二人で笑う。ただ一人、アメリカだけが不機嫌な顔をしていた。
 手頃なベンチに腰かけて、二人でフィッシュアンドチップスをつまむ。
「熱っ……」
 揚げたての芋は、火傷しそうなほどに熱い。はふはふと格闘していると、アメリカがじっとこちらを見ていることに気がついた。なんとか口の中のものを飲み込んで、手についた油を舐め取りながら訊く。
「うまいか?」
「……まあまあかな」
「でもあったまるだろ?」
「そうだね」
 俺は笑ったが、アメリカは笑ってくれなかった。しかし黙々と食べ続けているところを見ると、こいつもこのジャンクフードが気に入ったんだろう。
 こんな風に隣り合って座っていると、あっちのベンチの恋人たちのように寄り添いたくなる。
 まぁ、無理だろうな……。
 俺はちらりとアメリカを見上げた。
「いちゃついてるカップルガン見してるなんて、ほんとエロ大使だな君は……。まぁ、あの女の子、ミニスカートでかわいいもんね?」
 軽蔑し切った冷ややかな視線を返されて、さすがに俺も黙っていられなかった。
「ちげぇよ! バカァ!」
 確かに、彼氏の手が触れるたび、くすぐっそうに笑って身をよじる彼女のスカートの中は見えるか見えないか際どいところだったけれど、いくらなんでも、アメリカとデートしているときにそんなことを思ったりしない。
「俺は、ただ……」
 お前と、あんなふうに……。
「ただ、なんだい?」
 言えるか、バカ野郎。
「なんでもない」
「あ、そう」
 しばらく沈黙が続いたが、ふいにアメリカが立ち上がった。
「取り立ててすることもないなら、キャッチボールでもするかい?」
「は? ボールもグローブもないぞ?」
「これでいいよ」
 ぽんぽん、とアメリカがてのひらで弄んでいるのは、先程食べたフィッシュアンドチップスの包み紙を丸めたものだ。
「汚ぇなぁ……」
 呆れる間もなく、即席ボールが俺めがけて飛んでくる。
「ぅ、わ!」
「ナイスキャッチ!」
 からからと笑うアメリカが憎らしくて、思い切り紙屑を投げつけてやった。
 しばらくバカみたいに油まみれの紙屑を投げつけ合って、体もずいぶん暖まった。笑いすぎて腹も痛い。
「……はぁ、ちょっと疲れたね」
「この、メタボ」
 こんなことではしゃぎ回って、俺たちバカみたいだ。
 でも、悪くない気分だった。
 お世話になったボールを販売車のゴミ箱に入れ、どちらからともなく歩き始めた。
 それから俺たちは、くだらない話をたくさんした。「どうして人は散歩するのかな」とか「ペットにするなら犬か猫か」とか、とりあえず目についた事物をネタに、二人で品評し合って回った。
 やがて話すことにも疲れると、俺たちは無口になった。
 けれどアメリカの隣を歩いているだけで、ざっ、ざっ、と地を踏みしめる二人の足音を聴いているだけで、なんだか心地がよかった。
 雲に隠れていた太陽が顔を覗かせると、さらに気分は爽快だった。
 いい休日だな……。
 心の中で呟く。
 ふいに、アメリカが俺の手をつかんだ。
「ひなたぼっこしよう!」
 言うなり地面に寝転がる。
「はぁー? お前、汚いぞ」
「いいから、おいでよ」
 ぽんぽん、と隣を示されては、男として行かない訳にはいくまい。
「見て、雲が流れてる」
「ああ、そうだな」
 少し湿っぽい地面と、ちくちく刺さる草はむず痒かったけれど、隣に感じるアメリカの体温と息づかいにどきどきした。
 このままずっとこうしていられたらいいのに。
 そう思ったが、通りかかったカップルが俺たちを指差してくすくす笑うから、俺は恥ずかしくなって身を起こした。
「お前、ネクタイ欲しくないか?」
「何さ、いきなり」
 いきなりじゃない。もともと散歩の後は買い物に行く、というプランだったのだ。
「せっかく来たんだからさ、なんか買ってけよ」
「なんだい、端からセールスが目的か!」
「そ、そうじゃねぇよ! いいから!」
 あわよくばペアで買えたらいいなんて、今日の教訓をふまえるに、決して期待してはいけないと思うけれど。
「ほら、これが似合う!」
 俺は意気揚揚とアメリカの首にネクタイをあてがった。
 そうそう、これだよ、これがやりたかったんだ。
「へぇー、なかなか……」
「だろ?」
「でも俺はもっと明るい色の方が好きだな」
 くそ、さっきから何かとイチャモンつけやがって。絶対気に入らせてやる。
 俺は意気込んで店員を呼んだ。
「もっと明るい色あるか」
「そちらのお客さまのものですか? でしたらこちらはいかがでしょう」
「あ、そうだな。こっちの方がいいかもしれない。なぁ、アルフレッド!」
「お客さまは肩幅が広くていらっしゃいますから、こういう形の方が締まって見えると思いますよ」
「そうなんだ、こいつこう見えて結構横幅あるから……」
 俺が言うと店員は笑った。アメリカはぶすっとしている。
 いつも思うのだが、好きな奴への贈り物を選ぶのは楽しい。今日もついそのノリで、店員とばかり盛り上がっていたら、いつの間にかアメリカは、隅の柱に腕を組んで寄りかかっていた。
「おい、お前そんなとこいないでこっち来いよ。お前の選んでるのに」
「どうだか……」
「あ? なんか言ったか?」
 アメリカは頭を振った。
「いいや?」
「これはどうだ? 絶対似合うと思うんだけど」
 俺と店員の二十分近い協議の結果選出された、自信の一品だ。
 しかしアメリカはそれをちら、と一瞥すると、「俺これにするよ」と、最初に俺が選んだタイを手に取った。
「お前、それ生地が嫌だって……」
「いいよ、別に」
「本当にいいのか?」
 俺は、アメリカが本当に気に入ったものをプレゼントしたかったのに。
 アメリカは俺の思ったことを感じ取ったのか、「これがいいんだ」と言い直す。
 気を遣わせてしまったような気もするが、そこまで言われては仕方がない。
 店を出ると、辺りはうっすら夕闇に包まれていた。
「どうする? ディナーなら俺の行きつけの店があるんだけど」
 日曜は空けておけ、としか言っていない以上、朝までは一緒にいてくれないであろうことは知っている。
 もし、万が一ホテルに行くなら早い方がいい。
 ……なんて、アホな期待してるよなぁ、俺……。
 自分が恥ずかしくなったが、続いたアメリカの言葉に、さらにダメージを受けた。
「……いや、今日はもう帰るよ」
「えっ」
 我ながら間抜けな声が出たと思う。
「明日も早いしね」
「そ、そうか……悪かったな、連れ回して」
「まったくだよ」
 そこフツー肯定するかバカァ!
 思わず涙目になっていると、ぐしゃりと髪を撫でられた。
「今度は俺んちに来なよ」
 それだけで、今日のデートは大成功だった気がするから不思議だ。
 別れのキスも笑顔もなかったけれど、俺は幸せな気分でいつまでも、アメリカが去った方向を眺め続けていた。
 しかし冷静に考えて、どう好意的に見ても、今日のデートが成功したとは言い難い。
 その夜、俺は反省会という名目で酒を煽り、電話で愚痴っていた。
『今日のことなら、アメリカさんからも伺いましたよ』
 電話の向こうの日本は、厄介なのに絡まれた、という態度が明らかだ。それでもなお絡んでしまうのは、俺が酔っているからである。
『あいつ、いつにも増して冷たかったしさ。夕飯も食わずにさっさと帰るし……楽しくなかったのかなあ……』
 せっかく頑張って考えたデートプランなのに、肝心のアメリカに楽しんでもらえなかったのでは意味がない。
 俺が零すと、電話の向こうでくつくつと笑う声がした。
「……日本?」
『すみません、つい。……大丈夫だと思いますよ、楽しくなかったなんて、そんな訳がありません』
 それから日本は「だってアメリカさん、国民の皆さんにまで嫉妬するくらいですから」と訳のわからないことを言った。
















 タイトルは何て読むのか自分でもわかりません……(え)。元ネタは落語の「悋気の独楽(こま)」で、「ああ、一人で遊ぶから独楽っていうのかぁ」とやたら感心した結果、こんな妙なタイトルになりました。「にら」とでも読んでおけばいいんじゃないかと思います(意味不明)。それとも「ふら」と読んで「ふらふらデートしてる」感を表しますか! 表せてませんね!

 子供デートをする米英が書きたかっただけです(お前の希望か!)。リ、リクに沿ってるの後半の九分の一くらいな気がしてきました……ごめんなさい!
 少女漫画の主人公(中二)が初デートではしゃいでるイメージ。……いや、それだってキスくらいしますよね……でも米はツンデレだからいいんだ。いいんですよ。
 イギイギはすっごいデートの時はりきっちゃうウザい男だと思う。そういえば二年くらい前電車に乗ってたら、横で高校生男子が怖いこと言ってたんですよ。クリスマスデートにホテルのディナーを予約したらしく。一人三千円くらいなんですけど、当然彼の奢りみたいです。お前、お前……と思いました。最近の高校生ってすごいな! っていうかそういうのこだわるのって女の子なのかと思ってたら、男の子の方が見栄っ張り? よほど手放したくない彼女だったんでしょうな……。
 で、話は米英に戻りますが……、うちのアメリカは思った以上にやきもち焼きですね。周りから見れば、そんな人にまで嫉妬しないでよウザいな……というレベルですね。本当にウザイですね!(二回言った!)でも彼からしたらイギイギはそれくらい価値のある相手なんだ。
 あぁ、愛されてるイギイギ萌え……(←自給自足?)。

 鬼丈鈴様、リクエストありがとうございました!


(2007/11/21)



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