イギリスのロッカーは西欧の教室の一番端にある。本人曰く「栄誉ある孤立」なんだそうだけど、単に皆の鼻つまみ者なんだろう。理解できないロックバンドのステッカーがお飾り程度に二三枚貼ってあるが、大分古く、ところどころ色褪せていた。
まぁどうせ鍵がかかっているだろう、と思ったが、何の気なしに、取っ手に手をかけ引いてみる。果たして、ドアは難なく開いたのだった。
……また鍵かけ忘れか。あの忘れ物紳士め。
中身は変哲のない、体操着やシューズ、教科書、それからなぜか折りたたみ式のチェスボードまである。
特に面白いものは見当たらない。俺はため息をついてロッカーを閉めた。
今度会ったら、不用心はよくないぞ、って忠告してやろう。
それにしても、イギリスは今どこにいるんだろう。
→寮に戻ってイギリスを探してみる。
→イギリスの携帯にかけてみる。
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