駆け抜けてインディペンデンス・デー　おまけ

2008年6月20日　ワシントンD.C.

　と、去年言いそびれてしまった、百ウン十年分の俺の気持ちをすべて手紙に書いて、今年の招待状にしたら、実に便箋七十七枚を消費してしまった。いつも送る手紙に比べてずいぶん分厚くなってしまったけれど、七という数字は実に縁起がいい。どうせなら、あと七百枚書いて、ラッキーセブンにしてやればよかった。
　俺は鼻歌を歌いながら、封筒には到底おさまらなかった手紙をダンボールに詰めた。
　船便は不安だから、やっぱり航空便にしよう。
　そんなことを考えながら、ビッ、とガムテープを切った。
　次にイギリスがパーティに来てくれたら、どんなことを話そう、とそればかりを考えた。
　あれは去年だけの、君の気まぐれだったのかもしれない。
　でも、大丈夫。俺はあと何百年だって頑張れる。
　だって７月４日は、諦めることを知らない、不屈のヒーローの誕生日だ！

　製作過程のメモには「イギリスに認めてほしくて奔走するうちに、イギリスへの恋を自覚するメリカ」って書いてありました…うぅん…。
　おまけをつけて尚、消化不良な感が否めませんが…あああ、せっかくの誕生日なのにちゅうもしてない…
　でも米英の二人にとって、この日は単なる誕生日ではないっていうか、色々複雑な、乗り越えなきゃいけないものがあると思うんですよね…それを乗り越えさせてやりたくて書いたのですが……うん、メリカ誕生日おめでとー！！

(2008/7/4)

BACK